横浜F・マリノスが、鹿島を逆転で下し、4試合ぶりの白星で優勝戦線に踏みとどまった。前半10分に先制を許すも、前半34分と後半5分にFWアンデルソン・ロペスがゴールを決め、得点ランク1位に並ぶ19得点となった。勝ち点54で首位神戸との1差をキープし、29日のホームでの直接対決へ弾みをつけた。

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横浜が敵地で勝負強さを見せた。負ければ首位との勝ち点が4差に広がり、鹿島には2差に詰められる重要な一戦。序盤こそハイプレスに苦しんだが、流れを立て直したのは守備的MFに入った渡辺と山根だった。中央で構える普段の位置取りから、外に出る動きを増やして球を引き出すことでリズムを生んだ。

高い修正力で前半34分にCKを起点に追い付くと主導権を掌握。後半5分に勝ち越した後もゴールを脅かし続け、勝利のホイッスルを聞いた。渡辺は「どんなことをしてでも勝つと試合前に全員で話していた。それが出た」と胸を張った。

8月19日にFC東京に勝利して以来、2敗1分けと足踏みを続いたが、4試合ぶりに勝ち点3をつかんだ。次節は1差で追う神戸との大一番を迎える。渡辺は「ここまで来たら全試合決勝戦。ホームですし、結果を求めてやっていきたい」と首位奪還を見据えた。