サッカー日本代表の森保一監督が29日、浦和-横浜FC戦(埼玉スタジアム)を視察後、引退を発表した札幌MF小野伸二について「日本人で一番天才だと思った」と振り返った。

森保監督は現役時代に、小野と対戦しており「自分が選手時代、日本人で一番天才だなと思ったのが小野伸二。どこからこのピッチを見ているのかなと。同じピッチに立っていても見えている世界が違うと試合をしていた」と当時を振り返り「天才であり、サッカーの楽しさ、魅力を伝えてくれた選手。引退は寂しい」と思いを語った。

「欧州のタイトルを取り、代表でも世界を経験し、あれだけの技術を持ち、サッカーを知っている人が現場の世界で活躍してくれたらうれしいなと思います。彼以上の選手を彼が育ててくれる、そういう仕事についてくれればうれしいです」と、指導者の道を“推薦”し期待を寄せた。

日本代表の欧州遠征後、小野が所属したオランダのフェイエノールトへも視察に行った。スタジアムに、小野の写真がレジェンドとして飾られていたという。「リスペクトされているなと。いまだに“シンジ”と声をかけられたので世界でもレジェンド」と敬意を表した。