横浜F・マリノスが浦和レッズとの“矛盾対決”を制し、5大会ぶりの決勝進出に王手をかけた。リーグ最多得点の横浜と、リーグ最少失点の浦和との戦い。横浜が相手のハンドで得たPKを決め、この1点を守り切り1-0でホームでの第1戦をものにした。横浜は、15日に埼玉スタジアムでの第2戦に引き分け以上で決勝進出が決まる。

   ◇   ◇   ◇

横浜が、浦和のハンドで得たPKを守り切り第1戦をものにした。均衡が破れたのは後半16分だった。ペナルティーエリア内にいた浦和DF荻原の手に、横浜MFエウベルのクロスが当たり横浜がPKを獲得。キッカーはFWアンデルソン・ロペス。リーグで得点ランク2位の19得点を挙げているエースが、冷静にゴール左に蹴り込み先制した。

昨季のリーグ王者で連覇に向け順調だったが、8月下旬から失速した。リーグ直近5試合では1勝1分け3敗。勝利した鹿島戦は2得点したが、柏と神戸には無得点で敗れた。リーグ最多の52得点を誇る攻撃力が影を潜めていた。

浦和はリーグ最少失点で堅守が武器。序盤は相手の猛プレスに苦しんだ。前半途中から浦和がブロックを組むと、ボールは保持するも決定機はなかなかつくれず。それでも愚直に攻撃を続け、相手のハンドを誘発。そのチャンスをしっかりものにした。

今季は天皇杯ではJ2町田に完敗。1つのタイトルを逃していた。ルヴァン杯は01年の優勝を最後に手にしていない。15日の準決勝第2戦(埼玉スタジアム)で引き分け以上で決勝進出が決まる。