横浜が浦和との“矛盾対決”を制し、5大会ぶりの決勝進出に王手をかけた。リーグ最多得点の横浜と、リーグ最少失点の浦和との戦い。横浜が相手のハンドで得たPKを決め、この1点を守り切り1-0でホームでの第1戦をものにした。福岡-名古屋は福岡が1-0で第1戦をものにした。第2戦は15日に行われる。

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横浜が、浦和のハンドで得たPKを守り切り第1戦をものにした。均衡が破れたのは後半16分。ペナルティーエリア内にいた浦和DF荻原の手に、横浜MFエウベルのクロスが当たり横浜がPKを獲得。リーグで得点ランク2位の19得点を挙げているFWアンデルソン・ロペスが、冷静にゴール左に蹴り込み先制した。頼りになるエースは「PKは、普段から本番の緊張感を想定して練習している。だから決められた」と涼しい顔で振り返った。

途中出場のMF宮市が浦和の主将DF酒井から2枚目の警告を誘発。酒井は退場となり、総力戦で勝利をものにした。途中出場のMF喜田主将は「途中出場の選手がギアを上げた。第2戦は埼玉スタジアムで難しい場所。固い試合になるかもしれないけど、しっかり勝ち切りたい」と第2戦を見据えた。【岩田千代巳】