アビスパ福岡のエースFW山岸祐也(30)が名古屋グランパスに移籍することが1日、決定的となった。関係者によると、複数クラブが獲得に動いていたが、山岸を高く評価した名古屋の熱意が高く、移籍を決断したという。

名古屋は8月、MFマテウス・カストロがサウジアラビアに移籍。登録抹消された後の10試合で1勝6敗3分けと急失速し、攻撃陣の補強が急務だった。

福岡でリーグ10得点。アシストも量産し、クラブ初タイトルとなるルヴァン杯の初優勝に貢献した山岸が加入することで、名古屋は来季の攻撃力アップに期待がかかる。

福島・尚志高、流通経大を経て16年にJ2ザスパクサツ群馬からプロ生活をスタートさせた。FC岐阜、モンテディオ山形を渡り歩き20年10月に福岡に移籍。チームは昇格し、21年に初のJ1舞台を踏んだ。

昇降格を繰り返していた福岡で攻撃をけん引し、同年に5得点。昇格の翌年にJ2降格する福岡のジンクスに終止符を打ち、昨季と今季は10得点と結果を残した。

また、名古屋はセレッソ大阪からDF山中亮輔(30)、福岡からDF三国ケネディエブス(23)を獲得することも決定的となっている。