セレッソ大阪が獲得を決定的にしていたブラジル1部アトレチコ・パラナエンセのMFヴィトール・ブエノ(29)が、1月下旬のタイ・キャンプからチームに合流することが11日、分かった。所属先から推定2億円での完全移籍による獲得が決まり、一両日中に正式発表される。

ブラジル人のブエノは185センチの高さがある大型アタッカーで、シュート力はもちろん、自身でボールを前に運べ、決定的なパスも出せる。ウクライナに続いて海外では2カ国目のプレーになる。C大阪ではMF香川とインサイドハーフでの起用が濃厚だ。

同じブラジル人の新助っ人で昨季限りで札幌を退団したMFルーカス・フェルナンデス(29)は、14日に本拠地ヨドコウで公開されるチーム始動から合流する。

移籍決定が遅れたブエノは就労ビザなどの問題もあり、17日からタイで始まる1次キャンプ途中(1月下旬)で合流し、2月6日からの宮崎2次キャンプで本格始動の見込み。去就が流動的なベルギー人MFクルークスを含めて、今季の外国籍は異例の7選手でスタートすることになった。

クラブ設立30周年の記念イヤーを迎えたC大阪は、湘南から広島への移籍が決まったFW大橋祐紀(27)の獲得こそ逃したが、札幌の元日本代表DF田中駿汰(26)らセンターラインを補強し、21年8月に就任した小菊昭雄監督(48)とリーグ初制覇を含めたタイトル獲得に向かう。

 

◆ヴィトール・ブエノ 1994年9月5日、ブラジル生まれ。母国ボタフォゴ、サントス、ウクライナのクラブを経てサンパウロ、22年2月に現在のアトレチコ・パラナエンセへ移籍。プレースキック、ミドル、ロングシュートが得意。主にトップ下が主戦場もFWとの兼務も可能。185センチ、右利き。