J1で首位をキープする大宮DF高橋祥平(21)が、20日から韓国で行われる東アジア杯の日本代表にリストアップされていることが分かった。6日の鳥栖戦は1-1の引き分けに終わったが、チームは14試合で10失点とリーグ最少失点タイ。DF菊地とともに堅守の軸となっていることが評価された。

 東京Vから大宮に移籍した今季は、開幕から先発出場。シーズン当初はJ1とJ2のレベルの違いに戸惑っていたが、試合を重ねるごとに順応した。3月30日の鹿島戦ではタイミングのいい攻め上がりからノバコビッチのゴールをアシスト。4月26日の柏戦ではセットプレーからJ1初ゴールを挙げるなど急成長した姿が関係者の目に留まった。

 身長は180センチと決して大きくはないが、スピードが持ち味だ。大宮が高く設定するDFラインの裏を取られても、カバーする走力がある。また東京V時代には、センターバックだけではなく、サイドバック、ボランチも難なくこなし、ユーティリティーさも兼ね備える。

 コンフェデレーションズ杯で日本は3試合で9失点と、来年のW杯へ向けては守備陣の立て直しが急務。国内組で挑む東アジア杯で若い世代まで選考対象を広げ、底上げをはかる狙いもある。高橋はU-23代表への選出経験もあり、能力は証明済み。「まずは大宮で結果を出さないと」と大宮の躍進に全力を注ぐ高橋だが、日本のディフェンスラインの救世主になるかもしれない。