J2札幌DF奈良竜樹(21)が東京に移籍することが27日、分かった。今日28日にも発表される。今季はDF陣で最多39試合に出場した主力センターバック。クラブは来季も戦力構想に入れ、残留交渉を行ってきたが、本人がJ1でプレーしたいという意向が強く、移籍を止められなかった。

 来季も契約が残っていた奈良に対し、主力選手と位置づけるクラブ側は、さらに16年以降の契約延長オファーを出し、慰留に努めてきた。U-21日本代表として来年からリオ五輪予選が始まるが、11月27日の最初の契約更改交渉では「J2にいても準備できることはできる」と基本線は札幌残留を固めていた。

 だが、その後、センターバック補強に動いていた東京が正式にオファー。ユース時代から育った札幌を離れることに迷いはあったが、最終的にはレベルの高いJ1でのプレーを選ぶこととなった。

 ◆奈良竜樹(なら・たつき)1993年(平5)9月19日、北見市出身。09年に札幌U-18入りし、2種登録された11年(高校3年)10月の天皇杯2回戦水戸戦で公式戦デビュー、12年にトップ昇格。U-18、19、21日本代表を経験。J1通算22試合、J2通算81試合出場。180センチ、70キロ。DF。