【ドーハ(カタール)28日】日本代表DF長友佑都(36=東京)が、ブラボー連発を“予言”した。

ワールドカップ(W杯)2戦目となるコスタリカ戦での敗戦から一夜明け、スタメン組を中心とした選手たちはクールダウンしていた。ストレッチをしていると、フィジカルコーチが提案した。「1分間、頭をからっぽにしてみよう」。全員がピッチに寝転がり、空を見上げた。長友の頭にある光景が浮かんだ。

「僕はスペイン戦が終わった後に、めちゃめちゃどでかい声で『ブラボー』と言っている光景が浮かんできたんですよ。だから、これ現実になるな、と。今までそうやって降りてきたものが、ほぼ確実に現実になっている」

初戦のドイツ戦で大金星をあげた時は、試合後のミックスゾーンに長友の「ブラボー」の声が響き渡った。また、あの歓喜の瞬間が訪れる。長友は信じている。

批判の声が集まっていることもしっている。「日本では結構批判も多くて、ドイツ戦とは正反対の状態になってるなと思うんですけど、スペイン戦絶対にいい結果を残して(1次リーグ)突破するので。その時は皆さんも3150倍返しの称賛でたたえてほしい。そのパワーがまた日本代表に注入されて、前進する力に確実になる」

真っすぐに見つめる目はぶれない。長友がいる限り、日本は下を向かない。