アルゼンチン(C組1位)とオーストラリア(D組2位)がFIFAワールドカップ(W杯)で初めて対戦する。親善試合などの国際Aマッチ通算対戦成績はアルゼンチンが5勝1分け1敗とリード。両チームともに黒星スタートからの連勝で1次リーグを突破したが、ともに中2日で迎える一戦は選手層で勝るアルゼンチンが主導権を握る展開になりそうだ。

アルゼンチンは初戦でサウジアラビアに逆転負けを喫した後は連勝で敗退の危機を乗り越えた。エースFWメッシが3試合連続フル出場で2得点1アシスト。FWディマリアらのベテランに加え、22歳のFWアルバレス、23歳のMFマカリテルら若き精鋭が台頭し、1次リーグ最終戦ではともにゴールを決めてメッシのPK失敗をカバーした。守備陣も2試合連続無失点。攻守両面でチーム状態は上がっている。

W杯で初の連勝、初の2試合連続無失点で勝ち上がったオーストラリアは初の8強入りを目指す。体格を生かした空中戦では優位に立てそうで、セットプレーなどの好機をJ2ファジアーノ岡山に所属するFWミッチェル・デュークらが確実に仕留められるか。ピッチに立てばオーストラリア代表でW杯初の10試合目の出場となるFWレッキー、GKライアンの奮闘も期待される。