アルゼンチン代表FWメッシ(35)がドイツ敗退について「代表の名前ではなくピッチで見せるものが重要」との見解を示した。

アルゼンチンが3日、FIFAワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でオーストラリアに2-1で勝利し、86年以来となる9大会ぶり3回目の優勝に向けて前進した。試合後、キャプテンのメッシがスペイン紙マルカ、アルゼンチン紙オレなどのスペイン語圏メディアのインタビューに応じた。その模様をマルカ紙が4日に伝えている。

記念すべきプロキャリア通算1000試合目を勝利で飾ったメッシはまず自身のチームについて、「僕たちは優勝候補のひとつだ。W杯の試合はできる限り全部見ているよ。アルゼンチンにはパワーがあり、常にベストチームのひとつだ。自分たちが優勝候補のひとつであることは分かっていたが、それをピッチで証明しなければいけなかったし、オーストラリア戦で示し続けることができた」と自信をうかがわせた。

続いてアルゼンチンのライバルになり得るチームに関して、「ブラジルはカメルーンに負けたがとてもいいパフォーマンスを見せているので、依然として優勝の最有力候補のひとつだよ。フランスも好調だ。スペインは日本に敗れたが、とてもいいプレーをしているチームだ。自分たちのやることが明確にあり、ボールを奪うのが本当に難しく、試合中、長時間に渡ってボールを支配するので破るのは難しいだろうね」と分析した。

ドイツが1次リーグで敗退したことについては、「敗退したことは驚きだった。ハイレベルな選手を多数揃え、W杯では常に上位にいる若いチームだからね。1次リーグで再び敗れたのは驚きだけど、それはW杯がいかに難しいか、そして代表の名前ではなく、ピッチで見せるものが重要であることを示している。W杯は大会を重ねるごとにレベルが拮抗していっている」と感想を述べていた。

メッシは今大会ここまで4試合に出場し3得点1アシストを記録。自身キャリア初のW杯制覇を目指して戦っている。(高橋智行通信員)