「ロブレンって…」。日本代表MF伊東純也(29=スタッド・ランス)は、相手の守備の要について興味がない様子だった。

「あ、右のセンターバックか」と笑った。クロアチア代表DFロブレン(33=ゼニト)はかつてリバプールで、日本代表MF南野とチームメート。ただ、伊東の元には情報は入っていないようで「いや、知らないっす」と続けた。「左のCB(グバルディオル)がうまいというの聞きましたけど、あんまり気にしていないっすけど…」。マイペースを貫いた。

FIFAワールドカップ(W杯)で、史上初の2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした日本は、初のベスト8をかけて5日のクロアチア戦に臨む。先発起用が濃厚な伊東は「守備しつつ、攻撃も、日本の攻撃の時間を増やせば、自分もボールを触る回数は増える」と運命の日を迎える。「ショートカウンターは大事かなと思う。どのチームにも通用する」。無関心? のイナズマジュンヤが、日本の右サイドをぶっち切り、歴史を塗り替えてみせる。