イングランドが2大会連続で8強入りした。枠内シュート4本で3得点。19歳MFベリンガム(ドルトムント)と、22歳FWフォーデン(マンチェスターC)の若き力が躍動した。

まずはベリンガム。前半38分、DF3人に囲まれながらも左からクロスを上げ、32歳MFヘンダーソン(リバプール)の先制弾をアシスト。起用に否定的な声もあったベテランの得点を導いた19歳は「過小評価されているが僕たちにとっては頼りになる」。同ロスタイムには自陣でボールを奪ってドリブルでかけ上がり、2点目の起点を作った。

続いてフォーデン。左サイドから2アシスト。全得点が左からで「代表戦では今日が自分のベストゲーム」と胸を張った。守備陣も奮闘し、W杯では02年日韓大会以来となる3戦連続の無失点。準々決勝は前回王者フランスとの対決だ。サウスゲート監督は「名勝負を繰り広げてきた相手に、力を試したい」。66年大会以来のW杯制覇を目指す。

○…セネガルの02年日韓大会以来の8強は遠かった。好機をつくりながら、決定力の差で圧倒された。チェルシー所属のクリバリ主将が後半12分にフォーデンに股下を通されるクロスで2点目を失うなど、終盤にはイライラが募って警告を受けた。スエット姿で指揮を執ったシセ監督は「今夜は(強豪との)違いが分かった」と完敗を認めた。