前回王者のフランスが優勝候補のイングランドを倒し、連覇へあと2勝とした。

決勝ゴールは、36歳のFWオリビエ・ジルー(ACミラン)だった。1-1の後半33分、左からのクロスにゴールエリア内でヘディングで合わせ、勝ち越しに成功。これで大会4ゴール目をマークし、自身が決勝トーナメント1回戦で樹立したフランス歴代最多記録を53得点に塗り替えた。

イングランドは直後の39分にPKを獲得するも、この日2度目のキッカーを務めた主将のFWハリー・ケーン(29=トットナム)がクロスバーの上に外し、追いつくことはできなかった。

先制はフランス。前半17分、中央にいたFWエムバペが起点となった。右に展開すると再び中央のMFチュアメニへ。右足を振り抜くと、目の前のDFの股を抜いて、強烈なゴールが左隅に決まった。

イングランドも後半9分、FWサカがペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。これをケーンがきっちり決めて1度は同点に。ケーンにとってはこのゴールが、ルーニーのイングランド歴代最多に並ぶ53得点だった。

イングランドとフランスがW杯で対戦するのは、82年スペイン大会以来40年ぶり。これが3度目の対戦で、過去2回はイングランドがともに勝利していた。これまでは1次リーグの対戦で、決勝トーナメントで初の顔合わせはフランスに軍配が上がった。

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