フランスがモロッコを2-0で下し、34、38年のイタリア、58、62年のブラジルに続く史上3チーム目のW杯2連覇へ、あと1勝とした。18日(日本時間19日未明)の決勝で、ともに3度目の優勝を懸けてアルゼンチンと顔を合わせる。

◆指揮官として史上2人目の連覇へ フランスのデシャン監督は、34、38年のイタリア代表ポッゾ監督(優勝、優勝)、86、90年のアルゼンチン代表ビラルド監督(優勝、準優勝)、86、90年の西ドイツ代表ベッケンバウアー監督(準優勝、優勝)に次いで史上4人目の2大会連続決勝進出。監督の連覇となれば、34、38年のイタリアのポッゾ監督以来、84年ぶり2人目となる。

◆主将として史上初の連覇へ 2大会連続で主将を務めるGKロリスはW杯通算19試合目。ノイアー(ドイツ)のGK歴代最多出場記録に並んだ。相手の強烈なミドルシュートやオーバーヘッドキックを防いで勝利に貢献。主将として2度目のW杯制覇となれば史上初となる。

◆開始5分でゴール テオ・エルナンデスの先制点は前半5分。データ分析会社「Opta」によると、開始4分39秒の得点で、準決勝に限れば、58年大会でブラジルのババがフランス戦でマークした開始2分以来の早い時間帯でのゴール。

◆途中出場から44秒 先制した後のフランスは守勢に回ったが、後半34分にエムバペのシュートのこぼれ球を途中出場のコロムアニが押し込んで追加点を挙げた。ピッチに立ってからわずか44秒。Optaによると、途中出場選手の得点としてはW杯史上3番目のスピードゴール。指揮官の交代策が見事にはまった。