日本代表の西野監督が1日、滞在先の千葉県内のホテルで取材に応じ、ワールドカップ(W杯)ロシア大会のバックアップメンバーとして、MF井手口とFW浅野を同行させることを明かした。

 2人はMF三竿とともに30日の国際親善試合ガーナ戦のメンバーに選出されていたが、31日に発表された23人のW杯メンバーからは外れていた。31日のメンバー発表後に3人に意思確認を行ったといい、三竿については本人の了解を得られなかったことから、同行させることを断念したことも明かした。指揮官は追加のバックアップメンバーの予定はないと明言し「現状は浅野と井手口の2名になります」と話した。

 W杯に臨む日本代表は2日に日本を出発し、本番前、最後の親善試合として8日にスイス、12日にパラグアイと対戦し、ロシアへと向かう。西野監督は日本出国前日となったこの日に散髪してきたといい「多少リラックスというか、張ったところをいったん緩められた。髪も切って軽くなりました」とスッキリした表情をみせた。本番へ向けた願掛けについては、「お守りをたくさんもらったので、けんかしないようにいくつか持ってきました」と明かし、加えて「あるところの前で一礼してきました。験担ぎではなく、昔ながらのところなので。ルーティン的な」と話した。

 また、チームは28日のW杯1次リーグ最終戦ポーランド戦まで、最短でも約1カ月の長い遠征に入ることから、選手が家族らと過ごす「ファミリーデー」の採用も明言した。「そういう時間を考えています。おそらく(1次リーグ)第1戦が終わったあとぐらいになる。それまでもかなり長いので、(1次リーグ初戦の)19日まで(気持ちが)張った中ではちょっときついなと思う」と話し、少なくとも2度の休養日を設けることを示唆。選手にとっては慣れない異国の地でのつかの間の休息は必要不可欠。ロシアでもしっかりとリフレッシュし、チーム一丸となってまずは1次リーグ突破を目指す。