サッカーW杯ロシア大会(14日開幕)に出場する日本代表は2日、事前合宿を行うオーストリア・インスブルックに向けて成田空港に集合した。

 成田市内のホテルを出発する際にはサポーターから「行ってらっしゃい」「乾選手、お願いします!」などの声が飛び、写真撮影のファンサービスをする選手も。MF本田圭佑(31=パチューカ)とDF長友佑都(31=ガラタサライ)はサングラスで現れた。また、バックアップメンバーとして帯同するFW浅野拓磨(23=ハノーバー)、MF井手口陽介(21=クルトゥラル・レオネサ)も姿を見せた。

 23人の選手らは空港に詰めかけた約200人のサポーターに見送られ、出発直前の搭乗ゲートでは日本航空職員によるセレモニーが行われ、西野朗監督(63)と主将のMF長谷部誠(34=フランクフルト)に花束が贈呈された。西野監督は「大舞台、いよいよロシアW杯が始まります。ここにいる選手、スタッフ1つになって、たくさんのファンサポーターの期待に応えられるように精いっぱい戦ってきたいと思います。たくさんの思い、期待を乗せてロシアに出発します」とあいさつ。長谷部も「日本中の皆さんの素晴らしいサポートを胸に、日本代表が1つとなってロシアの地で戦ってきたい」と話した。

 また、日本協会の田嶋幸三会長(60)は「私たちは97年の日本サッカーの歴史、W杯に出て20年の経験、英知を結集してロシアのW杯に臨みたい。選手、スタッフ含めて全員一丸となって、日本らしいサッカーをしっかりと見せたいと思います」と約束した。

 日本代表は8日(日本時間9日)にスイスと、12日(同)にパラグアイと強化試合を行い、翌13日にロシア入りする予定。W杯1次リーグでは19日にコロンビア、24日(同25日)にセネガル、28日にポーランドと対戦する。