日本代表が決戦の地ロシアに向かった。13日、事前合宿地のオーストリア・インスブルックからチャーター機でベースキャンプ地カザンへ。先頭には西野朗監督(63)。「あと1週間ですけど、おそらくいい状態にさらに持っていけるんじゃないか」と、手応えを口にした。

 12日パラグアイ戦では就任後3戦目で待望の初勝利。ただ、試合中も試合後も、感情を爆発させるようなやぼなことはしない。ダンディーさと名采配が際立った。後半、2得点の乾は前半に絶好機を外した。ハーフタイムにスパイクの変更を指示。システムやメンバー、戦術変更ではなくスパイク変更で点を取らせて勝たせる西野マジックだった。

 定位置争いは激化の一途。「悩みたいなと思った状況になったことが良かった。高いレベルでいろいろ選択できる状況がある」と手応えを携え、いざロシア入りだ。