ブラジル代表FWネイマール(26)が、2月に痛めた右足首の痛みを訴えて、22日のコスタリカ戦に向けた19日のチーム練習から離脱した。ブラジル・サッカー協会が明かした。ネイマールは冒頭の数分間だけで動きを止め、痛みを訴えて引き揚げ、残り時間は理学療法士の手当てを受けていたという。広報担当は1-1で引き分けた17日のスイス戦で「無数のタックルを受けたことにより、痛みを感じていた」と説明している。

 スイス戦ではネイマールは被ファウル数は10回をマーク。特に回復に約3カ月かかった右足首へのダメージは大きく、試合中に足を引きずる場面があった。広報担当は「明日(20日)は普通に練習するだろう」としているが、雲行きは怪しい。前回14年大会準々決勝コロンビア戦では、ネイマールは背後から蹴られて負傷し、チームを離脱していただけに、今回は慎重になる可能性はある。

 チーム状態も、いつもの王国らしさはない。まさかの引き分け発進、78年大会以来10大会ぶりにワールドカップ(W杯)の初戦を勝利で飾れなかった。MFコウチーニョは難敵コスタリカ戦に向けて「110%で勝ちにいかねば」と気を引き締めるが、ネイマールが万全でないと、再び苦しい戦いを強いられるかもしれない。