ワールドカップ(W杯)史上、日本代表のゴールを守ったGKは3人しかいない。川口能活(42=相模原)、楢崎正剛(42=名古屋)、そして川島永嗣(35=メッス)。今大会、失点に絡むミスをした川島に厳しい目が向けられる中、先輩の楢崎が自らの経験を踏まえ、励ましのエールを送った

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 日本のW杯6大会のうち4大会を経験している名古屋グランパスGK楢崎も川島への絶対的な信頼を口にする。日本代表でも、名古屋でも、ともにプレーした。長い時間を過ごし、切磋琢磨(せっさたくま)。ポジション争いを繰り広げてきた。

 守備陣、特にGKはミスがクローズアップされる。2人に共通しているのは、そんな立場に立たされても、静かに淡々と誇りを持ってプレーし、長く第一線で戦い続けていること。同じような苦い経験もある。状況がよく分かるから、一切連絡もしていない。川島ならできる、そう確信している。

 「今までやってきたことを信じて続けていくだけ。エイジなら間違いなくできる。だからポーランド戦も、いつも通り試合に臨んでくれたら」。名古屋から、ロシア・ボルゴグラードへ、こうメッセージを寄せた。そして「エイジをよく知る人はみんな、エイジがまた日本を救ってくれると信じています」と結んだ。