背水の陣のスウェーデンがメキシコを3-0で下し、F組首位で3大会ぶりに決勝トーナメント進出を決めた。

 ドイツとの第2戦はロスタイムの失点で敗れ、F組3位に転落。敗れれば敗退濃厚になる背水の陣だった。欧州予選で、イタリアとのプレーオフを制し今大会の出場権を獲得した粘り強さは、本大会でも健在だった。メキシコにボール支配を許しても、強いフィジカルを駆使し、高い位置でボールを奪いカウンターを続ける。後半5分、DFアウグスティンソンが味方のシュートのこぼれ球を左足で蹴りこみ先制。同17分には、FWベリが倒されて得たPKを主将のDFグランクビストがゴール左上に蹴りこみ追加点。後半29分にもオウンゴールで勝利を確実にした。

 メキシコと勝ち点6で並んだが、得失点差の荒稼ぎが奏功し、崖っぷちから首位での通過。試合終了とともに、グランクビストとアンデション監督が抱き合った。メキシコは試合終了後、ショックにうちひしがれていたが、ドイツが敗れたため救われた。