FIFAランク2位ブラジルが同15位メキシコを2-0で下し、7大会連続の8強入りを決めた。

 先制ゴールは後半6分、ネイマールの今大会2点目だった。ペナルティーエリア手前中央で左のビリアンにヒールパス。ビリアンがペナルティーエリアに入って、低いクロスボールを送ると、ガブリエルジェズスとともに滑り込んだネイマールが右足で押し込んだ。ネイマールはチームメートに肩車されて、喜びを分かち合った。

 多彩な攻撃のブラジルと堅守速攻のメキシコという構図が予想されていたが、序盤はメキシコが左サイドを使ってベラのクロスなどで好機をつくった。だが、ロサノのシュートはミランダに、エレラのシュートはカゼミロに阻まれた。

 前日にブラジルのチチ監督が「トップコンディションに戻った」と話したネイマールは、この日は黒髪で登場。前半24分、左サイドから切れ込んで相手2人をかわしてシュートを放つ。これは決まらなかったが、ブラジルは徐々に落ち着きを取り戻した。同38分にネイマールは自らが倒されて得たFKでゴールを狙ったが、バーの上だった。

 後半6分にネイマールが先制点を決めた後、ブラジルの攻撃はリズムを取り戻した。ネイマールやビリアンらが積極的にショートを放った。同43分には相手ボールを奪ってからの速攻で、ネイマールがシュート。メキシコGKオチョアのこぼれ球を、途中出場のフィルミノがダメ押し弾を決めた。

 守備陣もしぶとく守り、3試合連続の無失点。4試合で通算1失点にとどめている。

 メキシコのオソリオ監督は「ブラジルは世界最高のチームだと思う。そんな相手に対し、自分たちの力を見せたい」と話していたが、ブラジルの底力の前に屈した。