フランスが、ウルグアイを2-0で下し、3大会ぶり準決勝進出を果たした。注目の19歳FWエムバペは無得点に終わったものの、FWグリーズマンとDFバランの得点で快勝した。Wエースの1人FWカバニを負傷で欠いたウルグアイは最後までゴールを奪えず、4位となった2010年の南アフリカ大会以来となる4強を目指したが敗退となった。

 フランスは累積警告で出場停止MFマチュイディの代わりにMFトリソが先発。一方のウルグアイは、決勝トーナメント1回戦ポルトガル戦で2得点を挙げたカバニが左足打撲から回復せず、代役としてFWストゥアニがスタメンに名を連ねた。

 フランスは前半15分、右クロスをFWジルーが頭で中に折り返してエムバペがヘディングシュートを放つが、弱いシュートはゴールの上を通過した。

 同40分、右サイドでファウルを獲得すると、このFKをグリーズマンが中へクロスを挙げて、バランが頭でゴール左に流し込み、待望の先制点を決めた。

 同点に追いつきたいウルグアイも決定機を迎える。同44分にFKからDFカセレスがヘディングシュート。相手GKのファインセーブで無得点。こぼれ球にDFゴディンが詰めて左足でシュートを放ったが枠を捉えられず、2度のチャンスを生かさなかった。

 前半は1-0でフランスがリードを奪った。

 後半の序盤はウルグアイのペース。何度かゴール前まで行くもシュートまで持ち込めない状況だったが、同11分にMFベンタンクールがこぼれ球を左足で狙ったがゴール左に外れて、またしてもチャンスをものにできなかった。

 今度はフランスがカウンターを仕掛ける。後半16分、MFポグバがボールを奪って、素早く攻めると、最後はグリーズマンが左足でブレ球の強烈なシュートを放つ。正面を突いたシュートを相手GKがはじききれずにゴールへ吸い込まれ、フランスにとって大きな追加点となった。

 後半22分、両チーム入り乱れた騒動が起きる。ウルグアイのゴディンが軽い接触で倒れたフランスのエムバペに怒って詰め寄ると、両チームの選手が集まり、もみ合いに。ウルグアイのFWスアレスが鬼の形相で怒るなど、なかなか収まらなかった。この騒動に倒れたエムバペと、ウルグアイ代表MFロドリゲスの2人に警告が出された。

 試合はこのまま2-0でフランスが勝ち上がり、10日(日本時間11日)に行われる準決勝では、ベルギーと決勝進出をかけて戦う。