マンチェスター・シティが2年連続4度目のプレミアリーグ優勝へ王手をかけた。6日(日本時間7日)に行われたレスター戦の後半25分、DFバンサン・コンパニー主将(33)が“まさかの”スーパーミドル弾をゴール右上に突き刺し、1-0で薄氷の勝利を挙げた。

プレミアリーグは今季残り1試合。マンチェスターCは現在勝ち点95で2位リバプールを1点上回っており、最終戦のブライトン戦に勝利すれば連覇が決まる。

それにしても試合後のコンパニーのコメントがちょっと面白かった。ヤフー電子版等によると、同DFはこの15年間、ボールを持つたびに中盤の選手たちから「やめろ、シュートは打つな」と言われ続けてきたのだという。DFウォーカーも自身のツイッターにコンパニーのゴール動画とともに「まったく予期していなかったと言っていいだろう」と記している。

しかしリーグ戦のもっとも大事な1戦で、そんなことを言われる筋合いはないということを証明した。

コンパニー 今季はまだ得点はなかったけど、こういう大事な場面ではいつも何かしてやろうと思っている。今日もちょっとフラストレーションがあったんだ。みんなが「シュートを打つな!」って言うから。オレはそんなことを言われるような選手じゃない。だから打ってやったんだ。練習ではこういうゴールだって決めているからね。

ヤフー電子版によると、コンパニーの契約は今季限りで切れ、来季所属先はいまだに不透明だという。「ここしばらく、これが自分のキャリアの最後の試合だというつもりでプレーしてきた。現時点で来季どこのチームとサインするのかは分からない」。来季どのようになったとしても、レスター戦でのゴールはファンにとっても生涯忘れられないものになるだろう。

【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)