大迫勇也が所属するブレーメンの主将マックス・クルーゼが、チームメートに闘争心を求めている。


同クラブの攻撃陣で、今シーズン前半戦の全17試合に出場したのはクルーゼのみ。大迫やマルティン・ハルニク、ヨハネス・エッゲシュタイン、クラウディオ・ピサロは、クルーゼに次ぐ2番手としてほぼ横並びの状態となっており、ミロト・ラシツァや、昨季までレギュラー格だったフローリアン・カインツ(この冬に2部ケルンへ移籍)のフル出場はゼロだった。


大衆紙「ビルト」によると、それにもかかわらずチーム練習は常に平穏で、自身の立ち位置に不満を述べる選手も現れなかったという。一見、望ましい状況であるかのように思われるが、キャプテンマークを巻くクルーゼの考えは違う様子。同選手はビルト紙に対し、こう話している。


「個人的な意見だが、我々には“摩擦”があまりにも欠けている。トレーニング中に本気のケンカが起きたことは、1度もない。でもビッグクラブでは、週末の試合に出られなかった選手が翌週の練習で激しく相手にぶつかっていく、というような光景はしょっちゅう見られるんだ。そのような気持ちを我々も持たなければならない。チーム内に衝突が生じれば、そのチームのクオリティーは高まっていく」


さらにクルーゼは「毎週末、試合後に(自分の出場時間について)不満を持った者が出てくるはずだ。その選手の(不満だという)気持ちは、練習でも見られるようにならなければ。常にその状況を受け入れ、自分の心の中だけでつぶやいているようでは、チームに何ももたらさない」と続け、練習から激しさを出していくことの必要性を、大いに語ったという。