MF香川真司が全得点に絡む活躍を見せ、ドルトムントがホームでホッフェンハイムに2-1で逆転勝ちした。

 3試合連続で右インサイドハーフで先発した香川は0-1とリードされた後半18分、ペナルティーエリア内に走り込んでMFヤルモレンコのダイレクトパスを受けたところを倒されてPKを獲得。これをFWオバメヤンがゴール右に決めて同点に追いついた。さらに同44分、中央でパスを受けると、相手DF2人の間を狙い、右から駆け込んできたMFプリシッチへ絶妙のスルーパス。ボールは相手DFに当たったが、こぼれ球をプリシッチが右足トラップで飛び出してきた相手GKをかわし、左足で無人のゴールに流し込んで決勝点を奪った。

 前節12日のマインツ戦でも今季3得点目を決めるなど全得点に絡んだが、この日も全得点をお膳立てしてフル出場し、チームの2連勝に貢献。「(今季前半戦の)ホーム最後、何が何でも勝ちたかった。ファンも来て応援してくれて、クリスマス前で盛り上がってたし、ああいう雰囲気は勝ってじゃないと味わえないんで、本当に良かった」と前半戦を勝利で締めくくれたことを喜んだ。

 同点PK獲得のシーンは「同じポジションでボールを回してても、相手はつかみやすかった。ただあの時間、良い距離感でみんなが少ないタッチでできたので、僕が自然とゴール前に入って行けた」と振り返った。勝ち越し点を導いたスルーパスについては「最初シュート打とうと思ったんですけど、遠かったし相手も来てた。ダイアゴナルで出すと相手はたぶんついてこれないんで、それが結果として生まれたことは良かった」と胸を張った。監督交代後に2連勝となったが、「監督交代後はよくあることで、1人1人の精神的なところでも変化が生まれて、勢いだったり、そういうのをもたらせるのはよくある。これを継続するかって意味では、ウインターブレーク明け時間があったり、キャンプができるんで、そこでまたチームとしての課題に取り組んでいけたらいいんじゃないかなと思います」と冷静に語った。

 次戦は21日のドイツ杯3回戦バイエルン・ミュンヘン戦となる。「アウェーなのでたぶん守備を重視する戦いになると思う。ただレアルもそうですけど、ある意味、ふっきれるしかないですし。そういう恐れたり、ネガティブに考えちゃうと…。相手が強いのは間違いないんでね、ただチャンスはあると信じてやりたいですし、必ずチャンスはあると思います」と気合を入れた。

 ドルトムントは8勝4分け5杯の勝ち点28で暫定3位。首位Bミュンヘンとは13差。