長谷部誠が所属するフランクフルトは敗れた。

 -2-2まで追いつけたが…。

 「まぁそうですね、ドルトムント自体も連戦でね、おそらく結構体力的にキツい中で、日程的に自分たちにも分があるかなと思ってましたけど、やはり立ち上がり、10~15分すね、そこでプレッシャーかけられて、その時間帯に失点して。前半は非常に苦しいゲームになってしまったんですけど、後半修正して自分たちがいい形でね、プレッシャーもかけられたし。そういう意味では、立ち上がりからしっかりしたゲームができてれば…まぁもちろん最後の失点もあるとは思いますけど、まぁ全体的に見て、やはり立ち上がりがもったいなかったかなと思います」

 -ちょっとビビっていた?

 「まぁビビってるっていうか、相手の3トップが自分たちの3バックに対して、かなりプレッシャーをかけてきたんで、どうしてもそこで蹴ってしまって、そのセカンドボールを拾えなかったりとか。で、少しこう、前半とかは悪い流れでした」

 -今日はボランチで出場。

 「とにかくポジションを守ってやるっていう風なことは言われましたし、そういう意味では2失点目なんかは、もう少し対応の仕方が、個人的には(もっと良く)できたかなっていう感覚もあったんで、評価の難しいゲームになりましたけどね」

 -高い位置で奪って、みたいな?

 「いや、どちらかというと、ポジションを守ってやるという風なことは言われましたし、2失点目なんかは、もう少し、対応の仕方が個人的にはできたかな、っていう感覚もあったので、うーん、評価の難しいゲームになりましたけどね」

 -ボランチだと運動量も多くなる。

 「特にボランチでの試合もね、まぁ2~3週間前も2試合くらい出ているし、そういう意味では、そんなに体力的な部分では問題ないですけど。間違いなく個々の質は高いので、相手は。そこにもう少し、まぁ食らいつけるように、守備の部分ではやりたいなと思いますけどね」

 -立ち上がりはうまくいかなかった。では後半はどういう修正を?

 「相手がプレッシャーをかけてきたのは変わらなかったですけど、ロングボールを相手のDFラインと中盤の間に落とすというか、前半は相手のDFラインまで蹴っていたんですけど、そこでなかなかセカンドボールを拾えなかったんで、そこに落としてっていう部分で、ケビン・プリンス(ボアテング)があそこに入って収まるようになって、徐々に…あと6番の選手(デ・グズマン)が入って、中盤でボールがもう少し回るようになったかなっていうのはあるんですけど」

 -ボアテングが高い位置に移ったことで長谷部くん自身の守り方の意識は変わった?

 「まぁ守り方っていう部分では、とにかくDFラインの前でしっかりとポジションを取って、あんまりそんなに動き回らずに、っていうことを求められてはいますけど。まぁどうすかね、もちろん先ほども言ったように、2失点目なんかは、少し“食いつきすぎた”っていうか、そういう部分もあるし、映像を見てみないと分からないですけど、あそこをもう少し遅らせるべきだったのか、ああいう風にアタックしにいくべきだったかっていうのは、非常に難しい判断ではありますけどね」

 -フランクフルトの1点目のシーンは、長谷部くんのインターセプトから。

 「まぁ繋ぎの部分で後半は良くなったと思いますけど、前半もう少しボールを触れれば良かったかなと思いますし、本当に前半と後半で、非常に評価の分かれるゲームだったかなと思います」

 -上位対決で勝ち点が並んでいるチームとの試合だったが。

 「今日は非常に大きなチャンスだったと思うし、ドルトムント自体も今シーズンは…まぁ僕らが言うのもなんですが(笑)、不安定というか、そんなにこう…2~3年前の本当に勢いのあるドルトムントではないので。そして日程的にも自分たちの方が有利だったし、本当に大きなチャンスだったんですけど、こういうゲームで勝ち点を拾えなかったり、勝てなかったりっていうのは、まだまだ自分たちのチームが不安定というか、まだ上にしっかりととどまれるチームではないのかな、というのは痛感させられますね」

 -それでも後半盛り返したというか、立ち上がりの悪いままズルズルいくことはなかった。

「前半はそうですね。とにかく最少失点で抑えられて後半に修正できたので、そういう修正能力というのも、このチームはかなりついてきているので、とにかく下を向かずに、まずは中断前のラスト1試合がホームでマインツなので、それは勝ちたいです」

(鈴木智貴通信員)