メルボルン・ビクトリーを退団して来季の所属先が未定のMF本田圭佑(32)が2日、日本代表に初選出された17歳の東京MF久保建英への期待を口にした。

都内で行われたミズノ新フットボールシューズ「レビュラ3」デビューイベントに登場。ファンとのフォトセッションやサイン会を実施した後、取材に応じた。

久保とはかつて、1度会ったことがあると明かすと「小学生の時とかに会ったと思うんですけど、すごい実力、技術で、これだったら世界のトップの中でのトップが狙えるんじゃないかなと思ったのが第一印象。実際すごくいい形で育っているというお話も聞いているので、僕が忙しくてJリーグをあまり見られないので、あまりプレーのところは見ていないんですけど、今回どこかで日本代表の試合で、もし目にできればなと思っています」と太鼓判を押した。加えて「僕が期待していることといえば、世代を引っ張っていくということ。久保君の世代にはスター選手が何人か生まれるだろうなと。これは歴史が物語っていると思うんですけど、だいたい同世代の何人かがすごいのが生まれてくるので、久保君が今クローズアップされていて、それに面白くないと思っている連中がすくすく育つんじゃないかなと思います」と、笑顔で久保を筆頭とする“久保世代”の成長を期待した。

久保もメンバー入りする南米選手権(ブラジル)に臨む日本代表については「それをどういった精神で挑むのか。ここが全てだと思っているので。高校生が天皇杯でJリーグのチームと戦うような心持ちだったら話にならないと思っているので。それは森保さんがコントロールされて仕上げていくでしょうから、そこの部分しかあんまり見てないですね。それでだいたい戦い方がどんなぐらいになるかというのは、スキルはだいたい分かっているので、精神的なアプローチしか興味ないですね」と着眼点を挙げた。

この日の新作スパイク発売記念イベントでは、スパイクに最も求めるものに「履き心地」を挙げた。「長い時間、毎日履いて激しいトレーニングをやるので、少しでも(履き心地が)良くないと疲労を翌日残したりした結果、ケガのリスクになったりする。体が資本ですから当たり前のことかもしれないけど、追求していくことを、長くミズノさんと一緒にディスカッションしながら関わらせていただいてきました」。新たな“相棒”とともに迎えるであろう移籍先については「まだ何も決まっていない。地球内であればどこでも」と話し、笑いを誘った。

20年東京オリンピック(五輪)にオーバーエージ枠で出場して金メダルを獲得するという最大の目標に向け、よりレベルの高い欧州のリーグを求めている模様。「メルボルンに行った時も、その後には強いチームに行こうと思っていたので、願い通り実現したいなと思っています。簡単ではないので時間はかかるかもしれないですけど、あきらめずいこうと思ってます。いいところを見つけたいと思っています」と話した。