イングランドサッカー協会(FA)会長のグレッグ・クラーク氏は、プレミアリーグが全試合を消化する可能性が低いという見解を示したと14日付の英紙タイムズ電子版が報じた。また、各クラブに大きな財政的な影響を与える恐れがあるとした。新型コロナウイルスの影響により、4月3日までリーグ戦が中断することで合意した13日の緊急会議にクラーク氏も出席していた。

シーズンを終了できないということは、何十億というテレビ放映権を獲得できない可能性も出てくる。プレミアリーグだけでも7億5000万ポンドという金額を失うことになる恐れがある。テレビ業界が長い、ある人物は「プレミアリーグとUEFAにおける商業的な現実の話をすれば、シーズンを終えないということは、契約違反になるということだ。(契約している)世界中のTV局が『そういうことならお金は払わないよ』というだろう。プレミアリーグに関して言えば、国内と海外からの放映権料が年間30億ポンドだ。試合の数が減らされた場合も(支払われる)放映権料に影響があるかもしれない」とコメントした。

同緊急会議で、誰もが口に出すことをためらっていたシーズンが終了できないかもしれないというタブーを持ち出したのは、クラーク氏だったという。英国政府のガイダンスによると、新型コロナウイルスは6月中旬までピークに達しないと示唆されていたことから、同氏はプレミアリーグのシーズンを終えることが難しいと考えているという。(A・アウグスティニャク通信員)