ポルトガル代表DFとして54試合に出場し、ベンフィカやシュツットガルト、ゼニトなどで活躍したフェルナンド・メイラ氏(42)が、同胞のFWクリスティアーノ・ロナウドの態度を批判した。

ロナウドは22年ワールドカップ(W杯)欧州予選のセルビア戦で、後半ロスタイムの自身のシュートがゴールラインを割ったように見えたにもかかわらず、ノーゴールと判定されたことに激怒。試合終了の笛が鳴る直前にピッチ脇にキャプテンマークを投げ捨てて、足早にロッカー室へ引き揚げてしまった。

ESPN電子版によると、メイラ氏は「クリスティアーノのリアクションは自然に出たものだが、ナショナルチームの主将の態度としては受け入れられない。キャプテンマークを捨ててはいけないし、試合終了前にロッカーに戻ってもいけない」と苦言を呈した。

さらにメイラ氏は「彼のフラストレーションは理解できるし、あれがゴールだったという主張には同意する。ただ、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がない時に、判定を下すのは主審。ロナウドは模範的な態度を取らなければならなかった。あの態度はまねすべきものではない」と批判した。

一方、ポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督はロナウドの態度を問題視するつもりはなく「あの状況では普通にあり得るフラストレーションだった。ポルトガルのために決勝ゴールを決めて、それが認められなかった男としての」と話した。

そして同監督は「主審が私に謝罪してきたんだ」と明かした。「彼はロッカー室で私に謝罪し、『恥ずかしいよ』と言っていた。試合が終わった直後に『映像を見直して、判定が間違っていたら謝罪する』と言っていたのが、本当のことになったんだ」と説明した。