来季もレアル・マドリードから期限付き移籍に出されることが確実視されているMF久保建英(20)の新天地候補としてベティスが浮上した。同クラブの地元紙エスタディオ・デポルティボ電子版が6日に報じた。これまでグラナダの名前も挙がっていた。

Rマドリードは久保が主力としてプレーできるクラブを探しており、定位置争いは激しいものの、以前から久保に強い関心を示していたベティスも選択肢に入れているもよう。ベティスは昨夏から久保をマークし、特にビリャレアルを退団し、ヘタフェに加わってからはその動向を注視していた。

ベティスの攻撃的MFのポジションは、カナーレスとフェキルが絶対的レギュラー。久保が加入した場合、ホアキン、ライネス、テージョ、ルイバルらとポジション争いをすると考えられる。ただマンチェスターCをプレミアリーグ優勝に導いたこともあるペジェグリーニ監督は試合によって選手をローテーションすることも多く、これら全員が出場機会を与えられていたという。

問題は金銭面。ビリャレアルは昨夏、給与と期限付き移籍手数料計500万ユーロ(約6億5000万円)を支払っているが、ベティスには同等の金額を用意するのは不可能だという。ただ、ベティスのスポーツディレクター、アントニオ・コルドン氏はさらなる補強を考えており、今夏の移籍市場での動向を見守る必要がありそうだ。(高橋智行通信員)