初出場のフィンランドが歴史的1勝を挙げた。

0-0の前半終了間際にアクシデントが発生した。デンマークのMFエリクセン(インテル・ミラノ)が試合中に突然倒れ、意識不明となった。同MFはそのままコペンハーゲン市内の病院へ運ばれ、試合は約2時間中断した。

だがエリクセンは病院で意識を取り戻し、容体も安定。スタジアムの両軍選手たちも試合再開を希望したため、欧州サッカー連盟(UEFA)が了承して、前半残り4分から再び試合を行った。そして前半終了後に5分のインターバルを挟んで、後半が始まった。

試合はほぼ一方的にデンマークが攻め、フィンランドが必死に耐える展開だった。そんな中でフィンランドは後半14分にDFウロネン(ゲンク)の左クロスをFWポーヤンパロ(ウニオン・ベルリン)が頭で押し込んで先制。後半29分には相手にPKを献上したが、デンマークMFホイビュア(トットナム)のシュートをGKフラデツキー(レーバークーゼン)がセーブして勝利を引き寄せた。

フィンランドのカネルバ監督は「エリクセンの悲しい出来事があった後で、選手たちにはできるだけ試合に集中しようという話をした。(W杯も含めて)初めての大きな大会で、エリクセンのことがあった中で、勝利を挙げることができ、とても感情が高ぶっている」と話した。