アトレチコ・マドリードのスロベニア代表GKヤン・オブラク(28)が、スペインリーグ20-21年シーズンMVPに選出された。個人成績とリーグ優勝が評価され、得点王のメッシ(バルセロナ)やAマドリードの得点源として活躍したルイス・スアレスなどを抑えた。

オブラクは今季スペインリーグ38試合フル出場。25失点、1試合平均0.66失点で、リーグ史上最多タイとなる5回目のサモラ賞(スペインリーグ最少失点率GK賞)を受賞した(他に5回受賞はアントニ・ラマレッツ、ビクトル・バルデス)。

25失点中、ペナルティーエリア外からの失点はわずか2点で、FKから直接決められた失点は1度もない。セーブ数103回、セーブ率80%となっている。また今季スペインリーグフル出場選手はオブラクの他、クルトワとレミーロ(レアル・ソシエダード)のGK2人だけだ。

Aマドリードで7季目を終えたオブラクは、自身初のリーグ優勝が決定した最終節バリャドリード戦で、Aマドリードで公式戦通算303試合出場を達成。こらはアベル・レシノに並び、クラブGK史上最多公式戦出場記録だ。

Aマドリードとの契約は23年6月30日まで。契約解除金は1億2000万ユーロ(約156億円)に設定されている。移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」の市場価値は7000万ユーロ(約91億円)で、6000万ユーロ(約78億円)のクルトワ、ドンナルンマ(ACミラン)、アリソン(リバプール)、テア・シュテーゲン(バルセロナ)を上回り、世界で最も高額なGKとなっている。(高橋智行通信員)