あと10分ほどでドイツの1次リーグ敗退が決まっていた。“伏兵”ハンガリーに先制を許し、後半21分にFWカイ・ハバーツ（22＝チェルシー）のゴールで追いついたが、2分後にまた引き離された。

1－2のまま試合終了間近となった。そのまま終われば、ドイツは勝ち点3でF組4位。だが後半39分、ペナルティーエリア内のルーズボールをMFレオン・ゴレツカ（26＝バイエルン・ミュンヘン）が右足で豪快に蹴り込んで同点とした。

辛くもドローに持ち込んだドイツは、ポルトガルと勝ち点4で並んだが、当該対戦成績によりF組2位で決勝トーナメント進出（16強入り）を決めた。ゴレツカは「同点に追いついた後、すぐ失点するというミスを犯した。今大会で勝ち進みたいのであれば、2度とあんなことはしてはいけない。ただ僕らは自分たちの力を疑ったことはなかったし、自信は持ち続けていた」と振り返った。

決勝T1回戦ではD組1位のイングランドと激突する。ベルギー－ポルトガル戦と並ぶ、1回戦屈指の好カードだ。レーウ監督は「同点にするまで必死に戦い続ける姿勢を見せられた。神経をすり減らす試合だったが、決勝Tへ進めてうれしい。イングランドとの対戦を楽しみにしている」と話した。

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