今夏、ジュビロ磐田からドイツ1部シュツットガルトへ加入した伊藤洋輝(22)がフライブルク戦で後半16分から途中出場し、ブンデスデビューした。開幕前の合宿からトップチームに同行しアピールに成功。開幕から3試合連続でベンチスタートで、3試合目でピッチに立った。3バックの中央に入り、フィードやパスさばき、空中戦で持ち味を発揮。今季から主将を務めるMF遠藤航は先発し、1アシストを決めたが、チームは2-3で敗れ、連敗となった。

磐田を担当していた14年、当時の強化のスタッフが下部組織に所属していた伊藤について「今は中学生だけど、トップチームに入ってもすぐにやれると思いますよ」と将来性に期待していた。14年秋に、トップチームの練習試合に参加した伊藤が、いきなり得点したのを見て、本当にスーパー中学生だと感じた。母が清水商(当時)出身で、ジュビロの黄金世代のメンバーである藤田俊哉氏と同級生だったと聞き、クラブとの縁も深いと思った記憶もある。

トップに昇格した18年に8月の柏レイソル戦でリーグデビュー。19年は名古屋グランパスに移籍し、2試合に出場した。20年からは主力に定着。3年目で花が開き、ドイツ1部へと羽ばたいた。東京五輪世代でもあり、世代別代表にも呼ばれていたが、五輪出場はならなかった。5大リーグへと羽ばたき、A代表を目指す戦いが始まった。【岩田千代巳】