【ドーハ(カタール)22日(日本時間23日)=千葉修宏】国内カップ戦「アミール杯」決勝が行われ、22年W杯カタール大会で使用されるアルトゥママ・スタジアムがお披露目となった。

W杯で使用される8つのスタジアムのうち、すでに6つが建築、改修を終えている(ハリファ国際競技場のみ改修、他は建築)。アラブ諸国の伝統的な帽子をイメージしてデザインされたアルトゥママ・スタジアムは8スタジアムのうち5番目のお披露目となった。

試合前には地元の子供たちによる歌、寸劇や、花火による華々しいセレモニーが行われ、その後、キックオフ。アルサド、アルライヤン双方がPKで1点ずつを取った後、90分間では決着がつかずにPK戦に突入。シャビ監督が率いるアルサドが5-4で勝利し、2年連続、史上最多18度目の優勝を達成した。

京都、磐田、神戸でもプレーしたアルサドの韓国代表MF鄭又栄(チョン・ウヨン、31)が、相手のコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスをほぼ完璧にシャットアウト。PK戦では5人目でキックを成功させてチームを勝利に導くなど大活躍した。

22年W杯カタール大会実行委員会のハサン・アルタワディ事務総長は「アルトゥママ・スタジアムはカタールの人々にとって特別な会場です。アラブ諸国の男性が誇りを持って着用している衣類への敬意を示しており、そのユニークなデザインはカタールの人々の能力と革新する力を表しています」などとコメント。

来場した国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長も「アルトゥママ・スタジアムはカタールの新たな芸術作品で、この国と地域についての多くを伝えている。カタールのタミム首長の隣で試合を観戦し、22年W杯で史上最高の大会以上のものを提供しようとしているカタールの努力に感謝できることに興奮しています」などと、カタールをたたえた。