ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(21)が試合後、ツバイヤー主審に憤った。

ドルトムントはハーランドの一時同点とするゴールなどで食らい付いたが、相手FWレバンドフスキの2得点などで競り負けた。

試合中に2度、ドルトムント側が「ウチのPKではないか?」と詰め寄るシーンがあったが、ツバイヤー主審はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を使うことなく、ドルトムントにPKを与えなかった。

逆にBミュンヘンの決勝点はレバンドフスキのPKによるもの。DFフンメルスがゴール前の密集でヘディングでクリアをしようとした際にボールが腕に当たったと判定された。主審はVARで確認したのち、BミュンヘンにPKを与えた。

ハーランドは試合後「試合の裁き方という意味で、これはスキャンダルに等しいと思う」と主審を非難。特に後半9分に味方のロイスがエリア内で倒されながらPKが与えられなかったプレーについては「主審に『なぜ(VARで)見てくれないんだ?』と聞いたら、彼は『必要ない』と。傲慢(ごうまん)な態度だと思う。まあそれ以上は言わないけど」と怒りを隠さなかった。またロイス本人も「(VARで)見直しもしないのは、恥ずべきことだ」と話した。

主審に抗議し、後半33分に2度目の警告で退席処分となったドルトムントのローゼ監督は「ロイスへのタックルは明らかなPK。フンメルスのハンドの判定は議論の余地がある」と主張。その上で「ツバイヤーさんはまだ数試合、ドルトムントの試合を裁くことができる。我々の前にあと何個か石や棒が置かれるかもしれないが、我々は前進し続ける」と皮肉を込めて話した。