史上最多14度目の優勝を目指すレアル・マドリード(スペイン)がマンチェスター・シティー(イングランド)に奇跡の逆転勝ち。優勝した17-18年シーズン以来、4季ぶりに決勝に進んだ。

絶体絶命のピンチをはね返した。後半28分に先制を許し、2戦合計3-5と2点をリードされた。

後がない同45分、ベンゼマの左からの折り返しを、ニアサイドに飛び込んだロドリゴが右足で触ってゴール。同点とした。

さらにその1分後、カルバハルの右クロスをゴール前のアセンシオが頭で後ろへ流し、これをロドリゴがヘディングで押し込んだ。

途中出場のロドリゴが終了間際の2分間でまさかの2ゴール。これで2-1と勝ち越し、2戦合計でも5-5と追いついて延長戦に持ち込んだ。

すると延長前半5分、自らが獲得したPKをベンゼマがゴール右に落ち着いて蹴り込んで2戦合計6-5に。あとはマンチェスターCの猛攻を全員でしのぎきって決勝進出を決めた。

ベンゼマはこれで今季公式戦43試合で43ゴール。今大会決勝トーナメントでは10得点とし、16-17年シーズンのクリスティアノ・ロナウド(当時Rマドリード)と並び、同一シーズン欧州CL決勝T最多得点記録をマークした。

RマドリードのOBで、日本のヴィッセル神戸でもプレーした元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ氏は「信じられないことが今季は起きている。決勝トーナメント1回戦(パリ・サンジェルマン戦)、準々決勝(チェルシー戦)、準決勝と。特にパリSG戦とマンチェスターC戦では相手の方が良いプレーをしながら、決勝に進んだのはRマドリードだった。そういうことはラッキーで1度はあり得るが、3度は起こらない」などと話した。

リバプール(イングランド)との決勝は今月28日にパリ郊外のサンドニで開催される。