元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(67)が、ベルギー1部ゲンクからフランス1部スタッド・ランスに移籍した日本代表MF伊東純也(29)の活躍に太鼓判を押した。

フランスの地元紙リュニオンは7日付で、現役時代にランスに在籍(当時2部)していたトルシエ氏のインタビューを掲載。

クラブ史上最高額となる1000万ユーロ(約14億円)で加入した伊東について「非常に早くリーグ・アンで話題になるはずだ」とした上で「フランスのクラブが日本人選手を獲得するのに1000万ユーロを出すということは、それだけでも大きな進歩である」語った。

さらに「多くのアシストができるアタッカー(攻撃の選手)だ。センタリングのクオリティーも高く、右でも左でもプレーできて、簡単に相手を破ることができる。彼はゴール前で不器用でもない。良いメンタリティを持ったかなり完璧な選手だ」と分析している。

トルシエ氏は日本を率いた02年W杯日韓大会で史上初のベスト16へと導いた。

今年11月に開幕するW杯カタール大会に向けても「伊東と南野(モナコ)とともに、日本の攻撃はW杯で誇り高いものとなるだろう」と期待を寄せている。(松本愛香通信員)