強豪同士の対決は、熱くなりすぎたチェルシー・トゥヘル監督、トットナム・コンテ監督が試合終了直後にレッドカードで退場となるという珍しい幕切れに終わった。

先制したのはチェルシー。前半19分に新加入コンビが決めた。ククレジャの左CKをクリバリが右足ボレーでたたき込んだ。

しかし後半23分にトットナムが反撃。ホイビュアがグラウンダーの右足シュートをゴール左下に蹴り込んで同点とした。ここで腕を突き上げて歓喜のコンテ監督と、それを見ていらだったトゥヘル監督がタッチライン際で顔を突き合わせて小競り合いとなった。

その後、チェルシーは同32分にリース・ジェームズのゴールで再び引き離した。その際、今度はトゥヘル監督がライン際をダッシュする、普段は見られないような喜びようを見せた。

しかしトットナムは後半ロスタイムにペリシッチの右CKをエースのケーンがヘディングで押し込む劇的同点ゴール。そのまま2-2で試合終了となった。

両監督は目を合わせずに雑な握手を交わして別れると思いきや、なぜか両監督は握手の手を離さず、そのままつばを飛ばしながらの口論に。関係者が止めに入る事態となった。

とはいえチェルシーのトゥヘル監督は相手のコンテ監督に怒っていたというより、審判団に不満があったもよう。

トゥヘル監督は試合後、ケーンのゴールの際、自軍のククレジャが相手DFロメロに髪の毛を引っ張られていたと主張。ホイビュアに同点弾を決められた時も相手FWリシャルリソンがオフサイドだったとし、「(トットナムの)2点は無効だと思うし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は受け入れがたい。こんなことは言いたくないが、今日は審判が試合を決めてしまった」と憤った。