1次リーグ第5戦が行われ、最上位リーグAの2組で、スペインがスイスとホームで対戦し1-2敗れた。初黒星を喫し、勝ち点8の2位に後退した。0-1の後半10分にアルバの得点で追い付いたが、同14分に勝ち越しを許した。

敗北を喫した試合後、ルイス・エンリケ監督は記者会見に出席した。そのもようをスペイン紙アス電子版が同日に伝えている。

同監督はスイス戦について「負けた時は常に痛いものだし残念だよ。しかし、最初から我々を大いに苦しめたスイスを評価する必要がある。前半は私がスペイン代表監督に就任してから最も悪い出来だったし、2失点目のCKの守備は酷かった。一方、後半は改善され、最後まで勝利を目指した。ポルトガル戦は重要な試合となるので、我々は勝つため(試合会場の)ブラガに向かうつもりだ」と分析した。

ワールドカップ(W杯)では日本、ドイツ、コスタリカと同組。W杯に向けて疑問を抱かせるものかについては「何の疑問もない。もちろんポジティブな流れでカタールにたどり着くのがベストだが、私はチームに全幅の信頼を寄せている。前半はいつになくプレーの精度が低い選手が多数見られたが、相手が良かったし、彼らはどのようにプレーすればいいかを分かっていた。しかし常に全てがうまくいくわけではない。調子が良くない日は今日のようなことが起こり得る」と大きな問題がないことを強調した。

同組のもう1試合はポルトガルが敵地でチェコに4-0で快勝し、勝ち点10で首位に浮上した。スペインは27日の最終戦でポルトガルは対戦し、同組1位が来年6月の準決勝に進む。ポルトガルとの大一番については「ポルトガルに勝てればワールドカップに向けて完璧なものになるだろう。我々はこれまで彼らと3度引き分けているので、今度は勝利を目指しポルトガルに向かうつもりだよ」と意気込みを語っていた。(高橋智行通信員)