1次リーグ最終戦が行われ、スペインが後半43分のモラタ(アトレチコ・マドリード)のゴールで、1-0でポルトガルに勝利した。

この結果、スペインは勝ち点を11とし、同10のポルトガルを上回り、2組首位で準決勝進出を決めた。スペイン・アス紙電子版によるとルイスエンリケ監督(52)は試合後「スペインが誰にとっても簡単な相手ではないことを証明できた」と胸を張った。

スペインにとっては12年6月27日の欧州選手権準決勝でPK勝ちして以来となるポルトガル戦勝利。同監督は「我々にはポルトガルからボールを奪うという狙いがあった。前半は敵陣深くに攻め込めなかったが、それは私の責任だ。一方、後半はそれを修正できた。途中出場の選手たちが決定的な役割を果たしたが、ポルトガルが消耗したのは先発出場した選手たちのおかげだよ」と、チーム全体の勝利だったことを強調した。

22年ワールドカップ(W杯)カタール大会に向け、この勝利がチームに何をもたらすかについて聞かれたルイスエンリケ監督は「最高の形でW杯を迎えることができる。スペインが誰にとっても簡単な相手ではないことを証明できた。W杯で我々に勝つために相手は素晴らしいパフォーマンスを見せる必要がある」と、日本を含めた対戦国への“警告”ともとれる言葉を発した。

ルイスエンリケ監督は昨夏の欧州選手権では26人ベンチ入りできるにもかかわらず、24人しか選手を選ばなかった。

この日の試合後「W杯には26人で臨むのか?」と聞かれると「今回は26人になるかもしれないが、それはチームの健康状態に影響される可能性がある。26人になるかもしれないし、24人になるかもしれない。まだ決めていない。アンス・ファティがバルセロナでプレーするところを見る必要があるし、ラポルテはもうけがが回復してクラブで練習している。一方、オヤルサバルについては何も言いたくない。回復状況を見守るつもりだ。しかしメンバーリストを作るのは間違いなく難しいものになるだろう。私が入れたい選手全員をメンバーに入れることはできないからね」と答えた。(高橋智行通信員)