【マドリード(スペイン)29日(日本時間30日)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)は、アウェーで行われた古巣レアル・マドリード戦にフル出場した。試合は0-0で引き分けた。
久保は公式戦2試合連続でスタメン入りし、中盤ダイヤモンド型の4-4-2のトップ下でプレー。序盤はチームが押し込まれ、久保は守備に追われた。ボールを受ける際はいつもよりも低い位置まで下がってボールをもらいに行く必要があった。
その後、チームが徐々にボールを持ち始めたことでゲームの組み立てに参加。ただ、Rマドリードの固い守備の前にあまり高い位置でボールを受けることができず、決定機を演出するまでには至らなかった。
後半から久保は輝きを放ち始める。同10分、アルグアシル監督が10分に2人を代えたことで右サイドにポジションチェンジ。これが功を奏し、16分にペナルティーエリア内でパスを受けてシュートを放った。GKクルトワにファインセーブされたものの、決定機となった。
続く23分、再びペナルティーエリア内でパスを受け、ゴールに迫るもクルトワと衝突しイエローカード。25分に右サイドからグラウンダーのクロスを入れたが、ナバーロのシュートはクルトワにキャッチされた。さらに終了間際に自らミドルシュートを放つが、再びクルトワに止められた。
久保は前半、Rマドリードの守備陣にうまく抑えられたが、後半、右サイドにポジションを変えたことで、チームで一番チャンスを作る選手となり、あと1歩で決勝点を奪うところまで迫った。チーム最多の枠内シュート2本を放ったが無得点だった。
〈前半〉
14分:久保、クロースとボールのないところで衝突し倒れるも問題なく起き上がる。
17分:久保が絡んだ攻撃からイジャラメンディがシュートを打つが枠外。
31分:久保、縦パスを出すも球足が速く、ゴールラインを割る。
〈後半〉
4分:久保、中盤でクロースに倒されるもファウルの笛なし。
6分:久保、自陣でうまくボールカットしてドリブルで運び、スルーパスを通すがセルロートがオフサイド
16分:久保がペナルティーエリア内からシュートを打つがGKセーブ。
23分:久保、ペナルティーエリア内でパスを受け、シュートに行こうとした際にクルトワと衝突しイエローカードもらう。
25分:久保が右サイドを突破してグラウンダーのクロスを入れ、シュートはGKキャッチ。
47分:久保、前線での素晴らしいプレスでクルトワのミスパス誘う。
48分:久保のミドルシュート、GKキャッチ。