ドイツ代表はホームでフランス代表に2-1で競り勝った。前半4分にFWミュラーのゴールで先制すると、後半42分にはFWサネが加点。試合終了間際にPKで1点差に迫られたが、そのまま逃げ切り、6試合ぶりの白星を挙げた。

9日の国際親善試合で日本に1-4と完敗し、フリック監督が解任されたドイツは、元代表監督のフェラー氏が暫定的にチームを指揮した。屈辱の日本戦からはスタメンを3人変更。両サイドバックに加え、最前線にはベテランのミュラーが入った。

開始4分、自陣でボールを奪うと、まずは右サイドの敵陣深くまで侵入。そこから細かくパスをつないで左サイドに展開し、攻め上がったDFヘンリヒスの折り返しをペナルティーエリア内中央でミュラーが胸とラップから左足で蹴り込んだ。代表通算123試合目の出場でドイツ代表歴代7位タイの45点目。13日に34歳を迎えるアタッカーは雄たけびをあげた。

エースFWのエムバペが先発を外れたフランスは、前半20分にFWコロムアニがペナルティーエリア内で倒されたかに見えたがPK獲得ならず。その後もグリーズマンを中心にチャンスをつくったが決め手を欠いた。エムバペは最後まで出場しなかった。

負けられないドイツは前半25分にキャプテンのMFギュンドアンが負傷交代したが、後半42分にカウンターからサネが加点。だが、その直後に日本戦に続く2試合連続ゴールとなったサネがMFカマビンガをペナルティーエリア内で倒してPKを献上。これをFWグリーズマンに決められた。ただ、後半のロスタイムは3分のみ。試合はそのまま終了し、ドイツが連敗を3で止めた。

チームを勢いに乗せる先制ゴールを決めたミュラーは「まだ道のりは長いですが、気持ち的には楽になった」とコメント。フェラー暫定監督は「最初の30分は最高のパフォーマンスで理想的な展開だった」と振り返った。ドイツは自国開催となる来年の欧州選手権へ後任選びを急ぐ。