【ルサイル12日=佐藤成】アジアカップ(アジア杯)カタール大会が開幕した。

前回王者の地元カタール代表(FIFAランキング58位)が1次リーグ初戦でレバノン代表(同107位)と対戦し、3-0で勝利。白星スタートを飾った。

地元の大声援を背に、カタールが前半から圧倒的なボール保持率で攻め込んだ。前半6分にFWアリがゴールネットをゆらすも、オフサイドの判定でノーゴール。カウンターで何度かレバノンにゴールを脅かされたが、同45分に大会初ゴールが生まれた。左サイドのスローインの流れから、アリの落としをFWアフィフが右足でゴール右隅に決めて先制に成功した。

後半もカタールが攻め込む展開が続き、同11分に左クロスからアリがヘディングをたたき込んで得点を重ねた。同ロスタイム6分には、アフィフがドリブルでペナルティーエリア内に進入し、左足で冷静ダメ押し点を決めた。同選手は前回大会決勝で日本から3点目を奪ったアフロヘアがトレードマークのアタッカー。日本は決勝トーナメント以降で対戦する可能性もあり、脅威になりそうだ。カタールは終始危なげない試合運びで無失点に抑え、白星発進となった。マルケス監督は「初戦に勝てて良かった。選手たちのパフォーマンスに満足している」と笑顔を見せた。

開幕戦直前に行われた開会式では、花火が打ち上げられるド派手な演出で大きな盛り上がりをみせていた。8万2490人の観客が詰めかけており、22年のFIFAワールドカップから約1年。カタールでのサッカー熱の高さを伺わせた。

同大会は、24チームがA~F組の6つに分かれて1次リーグを戦う。各組上位2チームと3位チームの成績上位4チームが決勝トーナメントに進出する。日本は14日に1次リーグ初戦でベトナム戦と対戦する。

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