スペイン国内における、2023-24年シーズンのスペインリーグ前半戦の視聴者数最多クラブがバルセロナだった、とスペイン紙アスが19日に報じた。

今季のスペインリーグは今月上旬に前半戦全190試合が終了した。その視聴者数の合計は7200万人以上。その中で最も視聴者数が多かったクラブはバルセロナで1874万3000人だった。

これにレアル・マドリードが1645万9000人で2位、アトレチコ・マドリードが1026万3000人で3位、ビルバオが904万6000人で4位と続いている。

バルセロナがトップだった要因として同紙は、スペインで最も視聴しやすい午後9時キックオフの試合が12回あったこと、最後まで結果が分からない展開の試合が多かったこと、を挙げている。一方、Rマドリードの午後9時開始の試合は8回だった。

特筆すべき点は、暫定ながら首位に立つジローナが829万人で5位につけていることだろう。このカタルーニャ州のクラブは、リーグ戦開幕から第6節まで視聴者数が下位グループだったにもかかわらず、その素晴らしいパフォーマンスで人々を魅了し、大きく注目される存在になっていった。

日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダードは562万6000人。1つ上のラスパルマスにわずかに届かず、トップ10外となる11位だった。ワーストはマドリード郊外のクラブ、ヘタフェで428万9000人となっている。

スペインリーグは基本、有料放送だが、法律により1節につき1試合だけ無料放送されている。その中で最も多かったのはビルバオで8試合。続いてセルタが5試合、カディスが4試合、ジローナ、ラスパルマス、ラヨ・バリェカノ、グラナダ、アルメリアが3試合、アラベスとヘタフェが2試合、オサスナとマジョルカが1試合だった。

一方で、バルセロナ、Rマドリード、Aマドリード、セビリア、バレンシア、ベティス、Rソシエダード、ビリャレアルの8クラブの試合は全て有料放送だった。

人々に最も視聴された試合は、第15節のバルセロナ対Aマドリードで164万6000人。続いて、第11節バルセロナ対Rマドリード(163万5000人)第16節バルセロナ対ジローナ(159万4000人)第6節Aマドリード対Rマドリード(150万7000人)第10節バルセロナ対ビルバオ(128万6000人)となっている。

一方、最低は第5節ヘタフェ対オサスナでわずか4万7000人。これに第13節マジョルカ対カディス(4万8000人)第18節マジョルカ対オサスナ(5万3000人)、第3節グラナダ対マジョルカ(5万4000人)第6節ラス・パルマス対グラナダ(7万人)が続いている。

★23-24年シーズン、スペインリーグ前半戦の視聴者数ランキング

1位 バルセロナ 1874万3000人

2位 Rマドリード 1645万9000人

3位 Aマドリード 1026万3000人

4位 ビルバオ 904万6000人

5位 ジローナ 829万人

6位 セビリア 665万1000人

7位 セルタ 643万7000人

8位 バレンシア 638万2000人

9位 ベティス 630万6000人

10位 ラス・パルマス 567万3000人

11位 Rソシエダード 562万6000人

12位 ビリャレアル 547万7000人

13位 ラヨ・バリェカノ 540万6000人

14位 カディス 535万2000人

15位 アラベス 518万9000人

16位 グラナダ 485万1000人

17位 アルメリア 485万5000人

18位 オサスナ 472万2000人

19位 マジョルカ 453万3000人

20位 ヘタフェ 428万9000人

(高橋智行通信員)