パリ・サンジェルマン(フランス)が2連覇を達成した。初優勝を狙ったアーセナル(イングランド)を相手に延長戦までの120分を終え、1-1の引き分け。PK戦を4-3と制し、王座を守った。93年以降の現行大会ではレアル・マドリード(スペイン)以来、2チーム目の連覇達成。ルイス・エンリケ監督は3度目のCL制覇となった。

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過去の偉大なチームと肩を並べた。パリSGは前身の欧州チャンピオンズ杯から数えて71年、最高峰の大会で連覇を達成した9チーム目となった。エンリケ監督は「この連覇は信じられないほど素晴らしい。本当に大変だった。サポーター、クラブを支えてくれるすべての人をとても誇りに思う。私たちはとても幸せだ。さぁお祝いの時間です」と言って破顔一笑した。

準決勝まで14試合でわずか6失点。「質実剛健」を地で行くアーセナルの牙城(がじょう)を崩すことに苦労した。アンラッキーな形でカウンターを浴び、先制点を許した。自陣に引いて守りを固める相手に対し、攻め入るスペースがない。しかし一瞬の隙を見逃さなかった。後半17分、FWクバラツヘリアがFWデンベレとのワンツーでペナルティーエリアへ潜り込む。鋭い動きが相手のファウルを誘い、PKを獲得した。これをデンベレが決めて同点とした。

主導権を握りながら90分、延長を含めた120分でも勝負を決められなかった。ただおごらず慌てず。泰然自若として一つ一つのプレーを積み上げ、PK戦で最後は押し切った。

歴史を切り開いた立役者はエンリケ監督だ。かつてメッシ、ネイマール、エムバペの「MNM」を擁したが、それでもCL制覇には手が届かなかった。だが23年に着任すると、スターシステムから総合力のチームへスタイルをガラリと変えた。2年前にエムバペがRマドリードへ移籍。「エムバペ1人が50点取るより、5人で10点ずつ取ればいい」。言葉通り、エムバペが去った翌シーズン、前年より公式戦のゴール数は44点も増えた。

選手に規律とハードワークを課し、前線からのハイプレスや後方からのフリーランなど流動性あふれる組織的攻守を作り上げた。決勝戦のMVPに輝いた司令塔役のMFビティーニャは言う。「私たちは欧州最高だと言える。このチームでプレーできることをうれしく思う。みんな謙虚だから、さらに貢献したいという気持ちにさせてくれる」。

守備が免除される世界的なスター選手は必要ない。全員が汗をかき、一体感を持って走る。だからこそ勝利の美酒は余計にうまく感じられる。今年もまた、パリの灯がともった。

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