これが日本の守護神だ。GK鈴木彩艶(23=パルマ)が“高身長軍団”に立ちはだかった。190センチ、100キロと日本で希少な大型GKが、もっと大きな相手に初舞台で立ち向かった。
前半3分、FWマレンの強烈な右足シュートを右に跳んでストップ。34分にはCKから、今度はヘディングでマレンに狙われたが、至近距離5メートルから足元を襲った球を、両手で防いだ。
大柄ながら、機敏。平均身長が6センチ以上高い相手の攻撃を止め続けた。「前半ゼロで抑えたのは大きい。自分のセーブが大きかった」と誇った。後半は2失点こそしたものの、ともにポストに当たっての“ノーチャンス”のシュート。「一番、背の高いチームに対してできた」と自信を得た。
小学5年から浦和の下部組織で育ち、各世代別代表に飛び級で選ばれ続けた。21年にトップ昇格。同年のデビュー戦で、元日本代表GK西川周作からかけられた言葉を今も胸に刻む。「1試合で3回は絶対にピンチが来るから、準備しておけ。守り切れば必ず勝てる」-。この日、全ては防げなくともビッグセーブ2つで引き分けに持ち込んだ。
昨年11月に、左手に複雑骨折の重傷を負って一時は握力8キロまで落ちた。それでも復活し“カテナチオ”の国イタリアのセリエAで磨いた守備力を見せた。「大きな勝ち点1を取れたので、次につながる」。この2失点で、背番号1はまた大きくなる。【飯岡大暉】


