早変わりに目を「白黒」
白と黒、どっちでしょう? 大舞台に向けて、選手たちは五輪用のウエアを準備しています。私が担当するフリースタイルスキー・モーグルの公式練習では、誰がいつ滑ってくるのかまったく分からないので、双眼鏡でひたすら探します。選手を見つけるとき、ウエアが重要な目印。女子選手では、村田はオレンジ。星野は上も下も白。伊藤はズボンが青で、上が黒。そして上村は黒いズボンに、白いウエア…のはずでした。
2日の公式練習で確認したときは、確かに白。でも、4日の練習で上村の姿を見つけると、黒いウエア。おかしいな~と思いながら見ていました。
そして決定的瞬間が。おもむろに黒いウエアを脱ぐ上村。そして中に手を入れて、ごそごそ…ひっくり返すと、白いウエアが! そう、リバーシブルだったんです。
「練習のビデオを見て、どちらがいいか決めます」と話していた上村が、予選で着ていたのは、白。理由を尋ねると「やっぱり私は白の方がしっくりくるから」。確かに今季も含めて、W杯用のウエアは白が多い。しかも今大会のビブスは白で、赤を基調にしたデザインが入っていて、ロシアチームの人に「ビブスと組み合わせを考えてウエアを作ったの?」と聞かれたそう。それくらい、ぴったり似合ってるということですね。【保坂恭子】
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