水球女子の日本が、金メダル争いのライバル中国に8-12で敗北した。

 試合開始直後から4連続失点。第2ピリオド(P)に1点を返したが、その後もペースを取り戻すことはできなかった。6カ国によるリーグ戦で順位を決めるために、中国に敗れて1勝1敗になったことで、目標とした金メダル獲得は他国の結果次第となった。

 0-2の第2Pには自軍ゴール前でマイボールとしたが、直後にボールがないところでDFが反則を犯して相手のボールに。自軍ゴール前でフリーの状態で相手にボールを渡す形となって、失点した。相手の一時退場で数的優位の状態になっても、チャンスをなかなか生かせなかった。

 7月には代表合宿打ち切り問題が発生。男子代表の大本監督からSNS上で試合でのラフプレーや戦術を批判されたことで、選手が精神的に動揺。合宿続行が困難になった。日本水連は第三者委員会による調査を行って、今月11日に結果を発表。大本監督のSNS上での投稿が不適切として、「けん責」の処分を下した。

 選手たちは7月30日から合宿を再開。ライバル中国を破っての金メダルを目標に掲げてきた。16日の初戦では開催国インドネシアと対戦。格下相手に一時は1-2とリードされた。本宮監督が「最初は少し硬さがあった。タイミングが悪かったりした」と話していたが、その後は反撃。15-4で白星発進し、この日の中国戦を迎えていた。